寒い冬に欠かせない家の設備といえば、お湯を作る『給湯器』です!
その給湯器として、現在多くの家庭にあるのが『エコキュート』と『ガス給湯器』になります。
『電気を利用してお湯を作るエコキュートの方が、ガス給湯器よりお得!』と思っている方も多いと思いますが、
近年の『電気代の値上げ』『電気代の高騰』というニュースを多く見るようになり、
「実際のところどうなんだろう?ほんとうにお得なの?」と思われている方もいるのではないでしょうか?
なので今回は、そのような高騰する電気代の中でもエコキュートの方がお得なのか、
また、そもそもエコキュートとガス給湯器の違いを解説していきたいと思います!
「エコキュートとガス給湯器」基本的な違い
エコキュートとガス給湯器の違いは、様々ありますが大きく違うのは、『お湯を作るエネルギーとその仕組み』になります。
・エコキュート 空気の熱と少量の電気でお湯を作り、タンクにお湯をためて使った分減っていく形
・ガス給湯器 ガスを燃やして、発生した熱を利用してその都度お湯を作る形
簡単に説明するとこのような違いがあります。
一旦作ったお湯を貯めておくエコキュートより、お湯を使うタイミングで水からお湯に変えるガス給湯器の方が水圧の勢いがあったり、お湯切れ(使っているときにお湯がなくなる)することがない特徴があります。
製品としての寿命(耐用年数)は、両方ともに10年~15年程度となります。
「エコキュートとガス給湯器」初期費用の違い
初期費用(購入費)は、ガス給湯器の方が断然安いです!
具体的には以下のようになっています。 (4~5人家族暮らし想定)
・ガス給湯器 (24号):約15万程度 (本体代 8~10万円+工事代金 6万円程度)
・エコキュート (460L):約40万円~60万円程度 (本体代 25万~35万+工事代金 15~25万程度)
エコキュートの方が、ガス給湯器の3~4倍の初期費用がかかります。
ガス給湯機は、4人家族で設置することが多い24号のサイズのフルオートタイプの概算で、
エコキュートは、4人~7人家族用で460Lサイズのフルオートタイプの概算になります。
各メーカーのオプションや機能、設置状況による施工費の増加などで金額が上下する場合もありますが、
おおよその目安として、このぐらいの初期費用のコスト差があります。
初期費用をなるべく抑えたい方は、ガス給湯器の方がおすすめです!
「エコキュートとガス給湯器」ランニングコスト(光熱費)の違い
最初に結果をお伝えしますと、電気代の高騰とはいえ、ランニングコスト(光熱費)は、エコキュートの方が断然安いです!
ガス給湯器にかかるランニングコストの1/3~1/4 程度安くなる結果になりました!
お湯を作るためのランニングコストの比較を行ってみます。住んでいる地域や家族の人数、お湯の使用量、電力会社や電力プラン、ガス会社によって異なりますが、
今回は、九州の熊本県の相場に限定して、エコキュートとガス給湯器のランニングコストのシミュレーションは以下のようになりました。
(試算条件) ・エコキュート 三菱 SRT-W466 (460L フルオートタイプ) ・ガス給湯器 従来型ガス給湯器タイプ ・電力会社 九州電力 ・電気プラン 電化でナイトセレクト(22時~8時) ・基本料金 1,650円/月、電力量料金 昼間(平日 26.84円/kWh、休日 21.22円/kWh) 、夜間 13.21円/kWh ・LPガス料金 ・基本料金 1,781円/月、従量料金 536円/月 *一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センターのデータを使用。 ・4人家族 ・1日あたりの給湯使用量 約460L (40℃) 想定 *ランニングコストの目安は、季節や地域、運転モードの設定、ご利用状況、電力契約等により異なります。 |
三菱のエコキュートシミュレーションに基づいて資料を作成しており、九州電力エリアでのランニングコストは、
・エコキュート 年間 約34,000円
・ガス給湯器 年間 約124,000円
年間で 約90,000円の差額があり、仮に10年間使用したとすると、概算で900,000円の差額があることになります!
今回のシミュレーションでは、九州電力の電化でナイトセレクトプランで計算を行っており、昼間の電力量料金が高い夏冬の料金で年間計算を行っているため、実際のエコキュートのランニングコストはさらに下がる可能性もあります!
さらに、エコキュートとガス給湯器のトータルコスト(初期費用+ランニングコスト)をシミュレーションすると以下のようになります。
(初期費用の価格) ・エコキュート 600,000円 ・ガス給湯器(LPガス) 150,000円 での想定
エコキュートとガス給湯器を比較した場合に、約5年目でほぼ同じになり、約6年目でトータルコストが入れ替わる形になります。
給湯器具の耐用年数もそれぞれ10年~15年程度になるため、家庭で10年以上使う予定がある場合はエコキュートの方がお得になりますね!
10年間の合計では、エコキュートの方が約45万円も光熱費をお得になっています!
エコキュートやガス給湯器の購入に使える補助金
2023年の補助金事業として、「住宅省エネ2023キャンペーン」の「こどもエコすまい支援事業」と「給湯省エネ事業」があります。
従来の給湯器具より省エネになり、初期費用も抑えれるため新しい給湯設備を検討中の方はぜひご活用ください!
*同じ給湯器具での併用申請はできませんので、ご注意ください。
詳しくは以前にまとめた記事とキャンペーンの公式ページのURLを添付しておきますので、是非ご覧ください!
【2023補助金】住宅省エネ2023キャンペーン![]() |
【住宅省エネ2023キャンペーン公式ページ】
まとめ
エコキュートとガス給湯器について解説をしてきました。
電気代の高騰が心配されていますが、やはりエコキュートの方がランニングコストが安いことで、トータルコストもガス給湯器よりお得になります。
ただ、各電力会社の電気代が上がっているのは確かなので、家全体の電気代の節約や光熱費の見直しは今まで以上に必要になると思います。
現在の電気プランの契約内容や金額などを把握することで、今までより光熱費を下げれたり、お得な情報を逃さなくなると思います。
また、給湯設備の買い替えや交換を検討されている方は、補助金事業も上手に活用して早めに行動されることをお勧めします!
弊社も昨年の「こどもみらい住宅支援事業」の事業者登録を引き継いで今回の事業者登録も行いましたので、
熊本の菊陽町や大津町近辺にお住まいの方は、何かご相談やお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください!