
冬になると増えてくる
「窓の結露」や「カビ臭さ」
リフォームのご相談を受けていると、
この時期は特に
「毎年冬になると同じ場所が結露する」
「掃除してもカビが繰り返し出てくる」
といった声を多く聞きます。
結露やカビは、単なる生活上の不便だけでなく、
住まいの性能や劣化状態を知るヒントにもなります。
今回は、工務店・建築士の視点から、
冬に起こりやすい結露・カビの原因と、
今後につながる考え方をご紹介します。
- 目次
冬に結露・カビが増える『建物側』の理由

一般的に結露は
「暖かい空気が冷たい部分に触れることで発生」します。
ただ、建築士の立場で見ると、
結露が起きやすい家には共通点があります。
結露が起きやすい家の特徴
・断熱材が十分に入っていない
・昔のアルミサッシ・単板ガラス
・壁や天井の断熱欠損(入っていない部分)
・換気が計画的に行われていない
特に築年数が経っている住宅では、
当時の基準では問題なかった仕様でも、
現在の暮らし方(暖房・加湿)に合っていないことがあります。
工務店が気にする『結露の出る場所』

結露と一言で言っても、
どこに出ているかがとても重要です。
・窓ガラスだけ
・サッシまわり
・壁の角
・押入れ・クローゼットの奥
窓だけなら対策は比較的シンプルですが、
壁や収納内部に出ている場合、
壁の中で結露している可能性も考えられます。
これは見た目では判断しにくく、
放置すると構造材の劣化につながるケースもあります。
結露・カビが家に与える本当の影響

結露やカビの怖いところは、目に見える被害より、見えない部分です。
・柱・土台の含水率が上がる
・木材が弱りやすくなる
・金物が錆びる
・シロアリが寄りやすい環境になる
工事の際、壁を開けてみて
「こんなところが傷んでいたとは…」
というケースは珍しくありません。
拭いても繰り返す結露は“家のサイン”

毎朝拭いているのに、毎年同じ場所に結露が出る。
これは、
生活習慣だけでなく建物側の問題が関係していることが多いです。
・断熱性能が足りていない
・空気の流れが悪い
・温度差が大きく出るつくり
リフォームの前に「点検」という考え方

結露やカビの相談を受けた際、
私たち工務店・建築士がまず大切にしているのが
**「いきなり工事を決めない」**という考え方です。
というのも、結露やカビは
・断熱
・換気
・湿気の流れ
・建物の劣化状況
など、複数の要因が重なって起きていることが多く、
見た目だけでは原因を特定しきれないケースが少なくありません。
例えば
「窓の結露がひどい」という相談でも、
原因が
・窓そのものの性能なのか
・壁や天井の断熱不足なのか
・換気計画の問題なのか
で、最適な対策は大きく変わってきます。
点検では、
・結露やカビが発生している位置
・建物の築年数と当時の断熱仕様
・換気扇や給気口の使われ方
・押入れやクローゼット内部の湿気状況
などを総合的に確認します。
この工程を飛ばしてしまうと、
「内窓を付けたけど別の場所でカビが出た」
「クロスを張り替えたが、数年でまた同じ症状が出た」
といったことにもなりかねません。
点検を行うことで、
・本当に必要な工事
・優先順位を下げられる工事
・今回は様子を見ても良い部分
が整理され、結果的に無駄なリフォームを減らすことにつながります。
私たちは
「工事をすること」よりも
「今の住まいに合った対策を考えること」を重視しています。
結露やカビは、
家が出している小さなサインです。
そのサインを正しく読み取るためにも、
リフォームの前に一度、住まい全体を見直す点検をおすすめしています。
まとめ|冬に気づいた不満は「春前」が相談のベストタイミング
冬に見えてきた結露・カビの悩みは、
実は春前の相談が最適です。
・繁忙期を避けやすい
・余裕を持って計画できる
・補助金情報も整理しやすい
次回は、
👉 築年数が経った家で見ておきたい点検ポイント
についてご紹介します。
また、家の結露やカビが気になる方は、お電話やHPからお気軽にご相談ください。



